小田凱人(ときと)さんは現在、現役高校生でありながら車椅子テニスプレイヤーとして活躍しています。
2023年6月10日に開催された男子車椅子テニスの全仏オープンでは、イギリス代表のA・ヒューエット選手に勝利して4大大会初制覇を達成しました。
歴代でも最年少で世界ランク1位という記録は、本当に素晴らしい記録です。
私も昔テニスをしていましたが世界ランク1位なんて夢のまた夢でしたし、相当な努力をしてきたのだとすごく尊敬します。
今回のこの記事では、
・小田凱人のwikiプロフィールについて知りたい
・小田凱人の学歴や経歴、生い立ちはどうだった?
・小田凱人の幼少期時代について
・小田凱人の出身中学は「一宮市立西成中学校」エピソードは?
・小田凱人の出身高校は通信制の「N高校」!どんな思い出がある?
・小田凱人の病気について歩行は可能なのか?
これらのことについて記載していきます。
小田凱人さんのことが気になっている方はもちろんのこと、どうやって大きな壁を乗り越えて一流プレイヤーになったのか知りたい方は必見です。
小田凱人(ときと)のwikiプロフィール
名前:小田 凱人(おだ ときと)
国籍:日本
出身地:愛知県一宮市
生年月日:2006年5月8日
年齢:17歳(2023年6月時点)
身長:175 cm
所属:東海理化電機製作所
趣味:スニーカー集め/ギター/格闘技観戦
小田凱人さんの名前の読み方、難しいですね。
「ときと」と読みますが「凱」という漢字は”かちどき”と読むことができ、
戦いに勝って叫ぶ声・やわらぐ・ 楽しむ・ なごやかなさま
上記のような意味合いがあります。
まさに、車椅子テニスプレイヤーとして活躍する小田凱人さんに、ぴったりな名前だと思いました。
年齢は17歳と現役の高校生でいながらプロ車いすテニス選手(東海理化所属)という、まさに二足の草鞋を履いている状態でその生活は多忙だと想像できますね。
趣味は、高校生らしくスニーカー集めや格闘技観戦だったりと、男の子らしく趣味も幅広いです。
スニーカーが好きな方はおしゃれな方が多いイメージなので、小田凱人さんもおしゃれには気づかう年齢なのかもしれませんね。
現役高校生の車椅子テニスのプロプレイヤーなんて、すごすぎるね。
小田凱人の生い立ち(学歴&経歴)
小田凱人さんは、2024年1月現在N高等学校(通信制)に在学中です。
次に、小田凱人(ときと)さんの生い立ちについて。
若くして車椅子生活ということなので、私たちが想像するよりも苦難が多かったように想像します。
一体どんな転機があったのか、学歴とあわせて経歴をみていきます。
学歴
●2019年3月 一宮市立瀬部小学校卒業
●2022年3月 一宮市立西成中学校卒業
●2022年4月 私立N高等学校(通信制)入学 ※2024年1月時点で在学中
経歴
【2006年/0歳】
愛知県一宮市にて誕生
【2013年/7歳】
小学校に入学し、プロサッカー選手を夢見るサッカー少年だった
【2015年/9歳】
この年に、”左脚に骨肉腫”を発症
左脚の股関節と大腿骨の一部を切除、そして人工関節に置き換える手術をして車椅子生活となる
夢だったサッカー選手をあきらめる
【2020年/14歳】
ジュニアマスターズの国際大会「Cruyff Foundation Junior Masters」で見事優勝
【2021年/15歳】
史上最年少で車いすテニスジュニア世界ランキング第1位獲得
【2022年/16歳】
4月4日に東海理化と所属契約を結んで、同月にはプロ転向を表明。
11月6日オランダで開催の車いすテニス年間王者決定戦のNECマスターズにて史上最年少世界年間王者となる
【2023年/17歳】
1月に開催の全豪オープンで準優勝
4月の天皇盃ジャパンオープンでは初優勝し、日本生命保険とスポンサー契約
6月に開催された全仏オープンで優勝、グランドスラムを初制覇して史上最年少での世界ランク1位獲得
小田凱人の幼少期時代
現役高校生としてはあまりに濃すぎる経歴に、驚きが隠せませんよね。
病気を発症して手術し、テニスプレイヤーになると決めてからの怒涛の戦績ですが、そこには言葉では言い表せない苦難もあった事でしょう。
運命と言ってしまえば簡単ですが、ここまでの成績を残せる選手になるまでは人並みならぬ努力があったでしょうし、幼い子供には”車いす生活”というあまりにも過酷な現実がありました。
写真では、まだまだ幼さの残る小田凱人さん。
カメラに向かって指をさして元気だよとアピールをしてるかのようです。
自分が同じような境遇に立った時、果たして小田凱人さんのように何かに立ち向かい努力する気力があるだろうかと想像すると、小田凱人さんの精神力のすごさがまじまじと伝わってきました。
9歳にして小田凱人さんの人生を変えてしまった”骨肉腫”という病気は、誰しもが発症する病気なのでしょうか。
9歳、骨肉腫を発症し車椅子生活に
小田凱人さんは、9歳の頃に骨肉腫と診断されて手術を行い車いす生活となります。
【骨肉腫とは?】
骨肉腫(こつにくしゅ)とは、肉腫の組織型の1つで、悪性の間葉性腫瘍のうち造骨細胞への分化ポテンシャルをわずかでも有し、腫瘍骨を形成する能力を持つものである。
別名は悪性骨形成性腫瘍(あくせいこつけいせいせいしゅよう)。
ほとんどが骨に生じるが、稀に骨とは離れた軟部組織からも生じることがあり、これは骨外性骨肉腫 と呼ばれる。
引用:Wikipedia
骨肉腫とは骨にできる悪性腫瘍(がん)の一種で、特に若年者に発症しやすく(特に10歳代後半)原因も明らかにはなっていません。
また、予防方法も現在のところ確実なものはないという病気です。
わずか9歳にしてこの現実は受け止めがたいものだったと思いますし、本人はもちろん、親御さんの気持ちも想像を絶するものだったのではないでしょうか。
当時のことを振り返り、小田凱人さんは
「命の危険がある血液検査の結果も出たことがある。」
「誰も体験したことがないような体験でラッキー。」
「何万人に一人という珍しい病気になり、選ばれたつもりで胸を張る。」
このようなことを語っていらっしゃいました。
前向きな体験として語っている小田凱人さんですが、誰しもがその現実を最初から真正面で受け止められるわけではないですよね。
小田凱人さんにとっての転機は
ロンドンパラリンピックの車いすテニス競技の決勝で戦う国枝慎吾さんをテレビで見て、大きな感動を受けた
車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾さんを見てから、小田凱人さんは小学4年生の時、サッカーではなくこれから歩む道を”車いすテニスの世界一”と決めました。
しかしその道のりは簡単なものではなく、今まで2度肺にがんが転移したこともあり、4か月に1度の検査は欠かせない状況なのです。
それでも前を向く小田さんは、「うまくいかないのが普通だと思うし、そこでくじけてしまうという選択肢はない。」と語っています。
様々な困難にぶつかって悩んでいる人たちにとって、この言葉はとても胸に響くと思うね。
小田凱人の出身中学は「一宮市立西成中学校」
小田凱人さんの出身地は愛知県一宮市で、出身中学校は
一宮市立西成中学校
公立中学校で男女共学、現在の生徒数は約405人です。
主に西成小学校と瀬部小学校の学区内の生徒が通学する学校ですが、小田凱人さんは一宮市立瀬部小学校出身です。
中学時代のエピソード
中学校に入った小田凱人さんは、岐阜インターナショナルテニスクラブにて指導を受けはじめます。
小田凱人さんは、
・探求心や好奇心が人一倍強い
・とても努力家
このような生徒でした。
性格もとても朗らかだったようで、小田凱人さんの周りには人が集まるくらいに人気者でした。
病気によって大変な思いをしてきている小田凱人さんだからこそ、人の優しさや苦しみの分かる生徒だったのではないでしょうか。
小田凱人の出身高校は通信制の「N高校」
小田凱人さんの出身高校は
私立N高等学校(通信制高等学校)
この高校は、学校法人角川ドワンゴ学園が2016年4月1日に開校した学校でインターネットの授業が中心となる高校です。
GACKTさんがCM出演してますね♪
全日制高校と同じで、「高校卒業資格」を取得することができますので、
小田凱人さんは、テニスに専念できる環境を考えて通信制の高校を選択したのではないでしょうか?
N高等学校で高校卒業資格を得る為の必修授業は、
●ネット学習(映像学習・レポート)
●スクーリング(面接指導・特別活動)
●テスト(期末に全国の会場で実施)
の三部構成で行われています。
ネット学習は、N予備校の学習アプリを使ってパソコンやタブレットやスマートフォンを使って行いますので、どこに居ても学習できま、まとめとしてオンライン形式のレポートを提出します。
スクーリングとは面接指導の事であり、対面形式の授業を受けます。1年生の時と3年生の時に、全国にあるスクーリング会場で行われます。また2年生の時には、N高校で行われるスクーリングと、全国にあるスクーリング会場で⾏われている両⽅に参加する事が原則とされています。
また特別活動は、ネット学習とスクーリングの時に実施されています。
テストは、年に一度、期末に行われる試験です。
また、ネット部活も実施されており、
●起業部、投資部、政治部 等の卒業後を見据えた部活
●美術部・音楽部・ダンス部 等の芸術性のある部活
●囲碁部・将棋部・クイズ研究部・eスポーツ部 等の趣味を兼ね備えた部活
等があり、インターネットを使った部活で、他の生徒達とのコミュニケ-ションを取る事ができます。
小田凱人の高校時代のエピソード
小田凱人さんは、高校生の頃友人の投稿するSNSをみて
普通の生活に戻りたい
と思うこともあったと語っています。
しかし車椅子テニスをやるきっかけとなった国枝慎吾さんと対戦したことで、小田凱人さんの車いすテニス人生を後押ししてもらいました。
そして、高校生になった現在でも数々の大会で優秀な成績を残してきた小田凱人さんが今思うことは
同じ病気で苦しむ子供たちに夢や勇気を与え、誰かが憧れるような選手になること
きっと、小田凱人さんの戦う姿は誰かの勇気や希望になっていると感じます。
すでに私は小田凱人さんの前向きに生きる姿に心打たれています。
抱える悩みは人それぞれだけど、小田凱人さんの頑張る姿は勇気や希望をもらえますね。
小田凱人の病気について
9歳で骨肉腫を発症し、車いす生活になった小田凱人さんは病気により、股関節に人工関節を装着して生活しています。
この股関節に装着した人工関節を固定するために、左の腹直筋を太ももに移植すると手術を受けています。
この手術の影響によって、左半身をしっかりと支える筋力が足りなくて体を思ったように動かせないという日々でした。
そういった部分の体の不自由さを小田凱人さんは持ち前の前向きな気持ちや努力でトレーニングをしていきました。
そこで気になるのが小田凱人さんは歩けるのか?という疑問です。
次では、小田凱人さんの歩行状況について記していきます。
小田凱人は歩ける?
小田凱人さんは歩けるのか?ということですが、結論から言うと
歩くことはできる
ただスタスタとどれだけでも歩けるというわけではなく、短距離なら杖をついて歩くくらいの歩行です。
そういった状況ですので、長距離であれば車椅子を使って移動しています。
短い距離であれば歩けるので、当然自分で立つこともできますし、写真撮影の時などはるので、写真撮影の時などは立ち上がって撮影することもあります。
普段は、歩く時は人があまりいなくて人目につかない場所を選んで歩いています。
車椅子ばかりで足を使わない生活をしていると、足が弱ったりすることにもつながるので意識的にそうしているとのことでした。
まとめ
簡単にまとめると
・小田凱人(ときと)現在は17歳の現役高校生で愛知県一宮市出身
・小学生の頃の夢はサッカー選手だったが、9歳の頃に骨肉腫になり手術を受け車いす生活になる
・車いすテニスの第一人者でもある国枝慎吾をテレビで見て大きな影響を受け、車いすテニスプレイヤーになる
・それからは車いすテニスで数々の大会で好成績をおさめる
・出身中学校は「一宮市立西成中学校」高校は「通信制のN高校」
・短い距離であれば歩けるが、長距離は車椅子で移動
小田凱人さんの前向きであきらめない精神には、きっと誰もが心を打たれていると思います。
病気になり夢をあきらめなくてはいけなくなっても、そこで立ち止まるのではなく新たな目標に向けて努力する姿は、本当に心から尊敬しますしカッコいいと感じました。
まだ現役高校生の17歳ということなので、これからまだまだ活躍する姿に期待したいと思います。